実例
- TOP
- Some examples
- 整理された情報を洗練されたデザインで 企業の空気感までグローバルに伝える 統合報告書づくり
整理された情報を洗練されたデザインで
企業の空気感までグローバルに伝える統合報告書づくり
ClientSansan株式会社
2022年
従来の進め方にとらわれず、最適な方法で
アーバン・コネクションズは、Sansan株式会社の2022年版 統合報告書(日本語版・英語版)作成のお手伝いをさせていただきました。
Sansan株式会社は国内SaaS企業のリーディングカンパニーとして、革新的なテクノロジーの開発や独創的なオペレーションの確立により、企業や個人が抱えるビジネス課題の解決につながるサービスを提供している企業です。
ドキュメントの翻訳とレイアウトを行う際の一般的なフローとして、ひとつの工程が完全に終わってから次の工程に進むという形式をとることが多いのですが、この方法では各工程での正確性は保持できるものの、完成像を見据えつつ修正や差し替えにスピーディに対応しづらく、時間を要するという側面もあります。
そもそも統合報告書を完成させるまでには、その企業内で、多くの部門をまたいで調整と確認を繰り返す必要があります。「英語版の報告書も必要だから、日本語版作成に本来必要な制作時間を短縮する」という進め方は、品質や関係者への負荷に大きく関わることであり、多くの担当者の方の悩みの種ではないでしょうか。
そこで 今回は、原稿作成、翻訳、デザイン、レイアウトから完成まで、作業できるページから着手し、内容のアップデートにもページやセクションごとに随時対応していくという方法を採用しました。
レイアウトを考えながら翻訳、翻訳を考えながらレイアウト
まるで2台の車を並走させながら組み立てて時には再設計し手を加え、最終的に日本向け・海外向けの対となるよう完成させる。そんな方法にはきめ細かい情報管理と関係者間の密なコミュニケーションが必須でした。お客様のチャットツールに、アーバン・コネクションズのチームも参加し、近くで一緒に会話しながら仕事をするように連携できたことは、すばらしい統合報告書の完成とプロジェクト成功の大きな要因だと考えています。
企業のチーム内チームとして完成まで伴走する
アーバン・コネクションズは翻訳とレイアウトを請け負うひとつのチームを形成するとともに、Sansan株式会社の統合報告書制作チームのメンバーとしても一体となって動き、薄い層を幾重も重ねるようにして、最終的に目指す統合報告書の姿にたどり着くことができました。その道程からも、原稿の内容からも企業の価値観に繰り返し触れ、チーム一同がより深い理解を持って英語版作成に臨むことができたと考えています。
従来の方法にとらわれず、最適な方法を常に模索しながらの充実した制作期間となりました。 ミッションを軸に、ビジョンの実現に向かうという、企業のマインドを体現したプロジェクトとなりました。